ご当地キャラNews

ゆるキャラと選挙

2010.06.24

ゆるキャラと選挙 本日6月24日は、参院選の公示日である。

これを皮切りに7月11日の投開票に向け、日本全国各地でよりいっそう熱い選挙運動が行われる。

選挙のシーズンに合わせて行われるものの1つに、投票啓発のキャンペーンがある。
「みなさん投票に行きましょう!」というものだ。

当たり前のように投票に行く人はもちろん、そうでない人にとってもあまり気にして見たことがない、という人が多いかもしれない。

しかし少し調べてみるだけで、投票率の低い県はもちろん、全国各地でさまざまなキャンペーンが行われていることがわかる。

おおまかに分けると、その手法は2つ。
1つはアイドルやスポーツ選手などの有名人を起用し、投票を呼び掛けるもの。
2つ目にポスターなどのデザインを公募する、参加型のキャンペーンだ。
前者はその知名度を利用し、特に若い層へ向けた効果を期待するものが多い。
後者は募集の段階から選挙に対する興味を持ってもらい、啓発にもなるという狙いもある。

そして今年の傾向は、広島の選挙管理委員会の製作したポスターを筆頭に、ゆるキャラ関連のものを起用しようとする動きが、全国各地でチラホラとあったようだ。

愛知の選挙管理委員会のように、ご当地に根付いたキャラクターとアイドルを組み合わせたうまい例もある。

実現はしなかったものの、そういった呼びかけがあったという都道府県は多かったようだ。
企画段階でボツになったものまで含めると、相当な数だろう。

ゆるキャラを起用するメリットとして、ランクにもよるのだろうが、有名人を起用するより比較的安価であること。
地域性が強くアピールできること。
若者も含め幅広い層に向けてアピールできることなどが挙げられるだろう。

デメリットとしては、知名度の低さから単体ではあまりインパクトがないこと。
多数の自治体などが絡むため、とりまとめに手間がかかることなどが考えられる。

良くも悪くも、選挙に対するイメージがゆるくなるという考え方もあるだろう。

今回は最終的にゆるキャラの起用に踏み切れなかった各都道府県も多かったようだが、個人的には今回の広島のようなポスターを全国で見てみたかったというのが正直なところだ。